専修大学は、神奈川県川崎市多摩区にある生田キャンパスにおいて、エリアワンセグによる伝送試験、生田キャンパス・コミュニティ放送「かわさきワンセグ」(仮称)を2011年中に設置し開始する。同大学ネットワーク情報学部の福冨忠和教授が提案した「生田キャンパス周辺エリアワンセグ情報配信サービス」が総務省にホワイトスペース特区の一つに決定したことを受けて実施するものである。

 この取り組みでは、生田キャンパス内の4号館などに基地局を設置するほか、多摩区・三大学連携協議会を構成する多摩区役所、明治大学、日本女子大学が連携し、それぞれの敷地内に移動局を設置し、学生や教員、区民に向けて多様なコンテンツを配信する。

 キャンパス内、多摩区周辺のイベントの情報や、講義、学事情報のほか、災害時の緊急情報などを配信する。学生の映像技術向上などの人材育成や地域活性化なども期待できるという。

 川崎市や公益財団法人のかわさき市民活動センター、かわさきFM(コミュニティFM局)とも連携して、地域情報の配信実験を行うことも計画している。

 事業は、2012年度まで行い、総務省による制度化を待ち、「キャンパス放送局」として継続していくことを想定している。なお、この事業は富士通の技術協力を得て行う。

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