写真1●「Kinect Me」のデモでは、短時間でアバターが作成されると会場が大きく沸いた
写真1●「Kinect Me」のデモでは、短時間でアバターが作成されると会場が大きく沸いた
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●「Kinect Sparkler」は、画像の上に指でエフェクトを書き込めるサービス
写真2●「Kinect Sparkler」は、画像の上に指でエフェクトを書き込めるサービス
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●「Goodly Eyes」は、オブジェクトを3次元画像として取り込むことができるサービス
写真3●「Goodly Eyes」は、オブジェクトを3次元画像として取り込むことができるサービス
[画像のクリックで拡大表示]

 米マイクロソフトは2011年6月6日(米国時間)、7日に開幕するゲームやデジタル・エンターテインメントの展示会「E3(Electronic Entertainment Expo)2011」を前に自社イベントを開催、ゲーム機の入力装置「Kinect」の新しい取り組み「Kinect Fun Labs」を披露した。

 登壇した同社のクドウ・ツノダ氏によると、Kinect Fun Labsは、「Kinect向けの最良のイノベーションが集まる場所」という。Xbox向けのオンラインサービスとして、Xbox LIVEの会員は誰でも利用できる。

 今回、Kinect Fun Labsの成果として披露したのは、「Kinect Me」「Kinect Sparkler」「Goodly Eyes」の3サービスで、それぞれ実演してみせた。

 Kinect Meは、Kinectで人の映像を取り込み、その特徴を抽出してアバターを短時間で作成する(写真1)。「あなたがアバターを操作するのではなく、あなた自身がアバターになる」(ツノダ氏)。

 Kinect Sparklerは、指の動きのトラッキングにより、画像にエフェクトがかけられるもの。今回のデモでは、画面に表示した人物画像の上で指を動かすことで、指の軌跡を合成するという内容だった(写真2)。

 オブジェクト認識を使うGoodly Eyesは、身の回りの物を3次元画像として取り込み、ゲームの中のオブジェクトとして扱えるようにするもの。発表会のデモでは、ぬいぐるみの正面と背面を撮影し、そこから3次元画像を作成して見せた(写真3)。

 「お気に入りのモデルカーやスケートボードを取り込むことをイメージしてほしい。その可能性は無限大だ」(ツノダ氏)と、ゲームを構成する基本的な技術として今後発展するものと期待を示した。

 今回のデモでは実演がなかったものの、Kinect Fun Labs ではほかに「Bobble Head」「Build a Buddy」「Avatar Kinect」が用意されている。

 このほかKinect関連では、大手エンターテインメント企業と共同で「Kinect: Disneyland Adventures」「Kinect Star Wars」「Sesame Street: Once Upon a Monster」を提供すると発表した。