写真1●「World IPv6 Day」に向けた取り組みについて説明する米アカマイ・テクノロジーズのグレッグ・ラザーEMEA、APAC、South America担当副社長兼ジェネラルマネージャ
写真1●「World IPv6 Day」に向けた取り組みについて説明する米アカマイ・テクノロジーズのグレッグ・ラザーEMEA、APAC、South America担当副社長兼ジェネラルマネージャ
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写真2●アカマイのネットワークが扱うIPv6によるWebトラフィックの統計データを可視化して提供する特設サイト「アカマイ IPv6 統計データ」
写真2●アカマイのネットワークが扱うIPv6によるWebトラフィックの統計データを可視化して提供する特設サイト「アカマイ IPv6 統計データ」
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 コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)サービス大手、米アカマイ・テクノロジーズの日本法人アカマイ・テクノロジーズは2011年6月7日午後、都内で記者向け説明会を開催し、6月8日(日本時間では8日午前9時から翌9日午前9時まで)に迫った世界規模のIPv6実証実験「World IPv6 Day」に向けて、同社のネットワークが扱うIPv6によるWebトラフィックの統計データを可視化して提供することなどを発表した(写真1)。

 同社Webサイトの特設ページ「アカマイ IPv6 統計データ」にアクセスすることで、最新情報をリアルタイムに閲覧できる(写真2)。同ページでは具体的に、同社が処理および配信したIPv6トラフィックに関連する統計データとして、(1)1秒間当たりのアクセス数(ヒット数)、(2)遅延時間(レイテンシ)、(3)パケットロスの発生率---の三つを提供している。

 6月7日16時現在、データの提供は既に始まっており、6月5日午前から7日午前(GMT、グリニッジ標準時)までの情報を閲覧可能となっている。実際にアクセスしてみたところ、例えばアジア全体でのヒット数については、ピーク値でさえ「6ヒット/秒」で、ほとんどの時間帯は「0」となっているなど、まったくといっていいほどトラフィックがない状況である。世界全体のピーク値でも、同時間帯で「53ヒット/秒」しかない。World IPv6 Dayの開催によって、これらがどの程度増加するのかが注目される。

 同社では、World IPv6 Day開催に向けて、上記IPv6統計データの提供以外に、(1)同社ポータルサイト「www.akamai.com」のIPv6対応、(2)同社のIPv6試験サービスに参加しているユーザー企業に対する当日のサポート---などを実施することを明らかにしている。記者説明会ではまた、World IPv6 Dayに先立って、モバイル端末向けゲームベンダーであるグリーが同社ネットワーク上で同様なIPv4/IPv6相互接続テストを実施し、成功したことなども合わせて紹介していた。