写真●NGNのIPv6トンネル接続をサポートしたNECのギガ対応無線LANルーター無線LANルーター「Aterm WR8371N」
写真●NGNのIPv6トンネル接続をサポートしたNECのギガ対応無線LANルーター無線LANルーター「Aterm WR8371N」
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 NECは2011年6月7日、NTT東西地域会社が提供する「フレッツ 光ネクスト」(NGN)で、IPv6インターネットへの接続方式の一つとして6月1日から提供が始まっている「インターネット(IPv6 PPPoE)接続」に対応した無線LANルーター「Aterm WR8371N」(写真)を製品化したことを発表した。回線事業者やプロバイダ向けに出荷する製品で、一般ユーザーへは今後、これらの事業者を通じて販売やレンタルが行われる。

 インターネット(IPv6 PPPoE)接続は、いわゆる「トンネル方式」と呼ばれるもので、Aterm WR8371NがプロバイダとのIPv6を使ったPPPoE接続を終端する「IPv6トンネル対応アダプタ」の役割を果たす。Aterm WR8371Nでは、通常のIPv4によるインターネット接続も可能なため(デュアルスタック)、同ルーターを使うことで、ユーザーはブロードバンドルーター(あるいはホームゲートウエイ)とトンネル対応アダプタを別々に用意したり接続したりする必要がなくなる。

 対応する無線LAN方式は、IEEE802. 11n/11b/11gで最大300Mビット/秒(理論値)で通信可能。LAN側ポート(4ポート)と回線側ポート(1ポート)のすべてがギガビットイーサネットに対応し、インターネットとの通信だけでなく、有線で接続したLAN内のパソコン同士も最大1Gビット/秒で通信できる。

 無線LANおよび有線LANの通信速度や一部機能を制限することで、待機時消費電力を削減できる「ECOモード」を搭載。装置本体の「ECOボタン」を押すことによって手動で切り替えられるほか、スケジュール設定による自動切り替えも可能となっている。その他、本体のUSBポートに外付けハードディスクやUSBメモリーを接続することで、ファイルサーバーとして使える簡易NAS(Network Attached Storage)機能なども備える。

 外形寸法は約35mm(幅)×128mm(奥行き)×160mm(高さ)。消費電力は最大14W。