各種アプリを搭載したLifeTouchを配布
各種アプリを搭載したLifeTouchを配布
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 NECは2011年6月6日、東日本大震災の被災者支援として、Android端末「LifeTouch」とインターネットアクセス環境を避難所に無償で提供すると発表した。まず、宮城県石巻市と多賀城市の避難所計4カ所に端末20台、WiMAXを使った通信回線を5回線、提供した。期間は7月末までを予定している。

 LifeTouchに地域の生活情報などを提供する専用アプリ「被災者支援ホームアプリ」を搭載して配布する。情報はクラウドサービスで提供し、自治体や避難所からのお知らせ、原発情報、地域のニュース・天気などが利用できる。

 また、「投書箱」機能を備え、自治体への要望・相談などを、音声、写真、文書などさまざま形式で送信できるほか、「救命・応急手当の基礎知識アプリ」などを搭載する。回線には高速無線LANルーター「Aterm WM3500R」を経由して接続する。

 地域情報の取得や、被災者個人の情報発信が難しさが避難所で問題になっていることを受けて提供を決めた。今後は、提供期間の延長や提供台数の増加、対象自治体の拡大を検討。端末を数百台規模に広げてゆく計画だ。