NTTアイティは2011年6月6日、同社が提供中のSaaS型音声合成サービス「バーチャル・ナレーター」を強化すると発表した。このサービスは、ユーザーが用意したテキストファイルを、同社の専用サーバー側で汎用的な音声ファイルに変換するもの。

 強化点は、Web APIを標準機能として搭載したこと。自作のWebアプリに必要な記述を加えることで、バーチャル・ナレーターのWeb APIを呼び出して、音声合成機能を利用できるようになった。Web APIは7月11日から開始する。

 音声は汎用的なファイルとして出力するため、PCだけでなく携帯電話やスマートフォン、タブレット端末などでも再生できる。NTTアイティが想定している利用シーンは、交通情報など各種ニュースの音声情報提供サービスや、緊急時に社員に情報を配信するための一斉連絡サービス、デジタルサイネージ用の音声コンテンツなど。

 今回の強化に合わせ利用プランも改変する。新しい利用プランは、音声合成可能な文字数や適用業務の数などによって、4種類に分かれる。(1)利用可能文字数が1万2000字まで(6カ月間)の「Basic」が月額5000円(税別、以下同)。4000文字あたり1万円の追加パックを用意する。(2)文字数は無制限で適用業務は1つに限る「Basic Free-One」が月額3万円。(3)文字数は無制限で複数業務に適用可能な「Basic Free-Multi」が月額5万5000円。(4)ユーザー企業ごとに個別の専用プログラムを開発する「Premium」は、条件に応じて個別に料金を決める。