2011年5月31日から6月4日まで台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2011」でIntelは、未発表のチップセット「Intel X79」を搭載したマザーボードを同社のブースで展示した。X79は同社が開発中の新CPU「Sandy Bridge-E」(開発コード名)に対応するチップセット。現行のLGA1366対応のチップセット「Intel X58」の後継に当たる。

 ASUSTeK ComputerやGIGABYTE TECHNOLOGYなどのマザーボードメーカーも、それぞれのブースでIntel X79搭載マザーボードを展示しているが、1製品しか展示していないメーカーも多く、Intelのブースにしか置いていないメーカーもある。例えばASUSのブースでの展示は「C1X79 EVO」のみ。GIGABYTEは「GA-X79A-UD3」、MSIは「X79A-GD65」だけを展示するといった状況だった。

 メモリーは4チャンネルで、CPUソケットの両側に2本ずつスロットを配置する設計になっている。ストレージ関連のインターフェースで、チップセットが標準で対応しているのは、SAS(Serial Attached SCSI)対応のSerial ATAポートが8個、6Gbpsポートが2個、3Gbpsポートが4個。USB 3.0のコントローラーはチップセットに内蔵しておらず、別チップを搭載することで対応しているという。Sandy Bridge-Eは、転送速度を現行の2.0の2倍にした新インターフェース、PCI Express 3.0に対応するとみられており、GIGABYTE製のGA-X79A-UD3のように、PCI Express 3.0対応を明示したマザーボードもあった。

各メーカーに取材したところ、出荷時期は2011年第3四半期から年末にかけて。実勢価格は現行のIntel X58搭載製品と同程度になりそうだ。

2011年後半に対応CPUが登場するとみられるLGA2011ソケット。ピン数が多い分、ソケットも大型だ。
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ASUSTeK Computerの「C1X79 EVO」。PCI Express x16形状のスロットを3本備えており、PCIスロットは無い。
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ASUSの「C1X79 PRO」。これまでの命名ルールからすれば、「EVO」より下位のモデルになる。
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ASUSの「C1X79」。通常ならスタンダードモデルだが、「EVO」や「PRO」と大差無い。基板の色から考えても最終的な製品とは基板デザインが異なるとみられる。
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ASUSの「C1X79 PLUS」。このモデルもその他の製品と同じデザインだ。正式発表までに間がある製品の場合、ASUSに限らず、展示品と最終製品が全く異なる見た目になることは珍しくない。
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