Kingston Technologyは2011年6月2日、「COMPUTEX TAIPEI 2011」の開催に合わせて新SSD「HyperX SSD」と、iPhone向け外部ストレージ「Wi-Drive」を発表した。
HyperX SSDは同社としては初めて、SandForce製のコントローラー「SF-2281」を採用。6GbpsのSerial ATAに対応した。搭載するNANDフラッシュメモリーのチップはIntel製。順次読み出しは520MB/秒、順次書き込みは480MB/秒に達するという。外形寸法は幅69.85×奥行き100×高さ9.5mmと、2.5インチHDD互換の形状だ。7月11日に出荷を開始する。容量は120GBと240GBの2製品を用意する。3.5インチベイに取り付けるためのプレートやSerial ATAケーブルなどを同こんした「HyperX Bundle Kit」もそれぞれ用意する。価格は未定だが、「単体のドライブは他社の類似の構成のSSD、例えばOCZ Technologyの『Vertex 3』とほぼ同じ」(Kingstonの説明員)という。
Wi-DriveはPCなどからはUSB経由で接続し、iPhoneやiPadなどからは無線LAN経由で接続する。USBでPCに接続したときは、普通の外部ドライブとして見える。iPhoneやiPadからは、Wi-Driveを無線LANの親機として、インフラストラクチャーモードで接続する。iPhone/iPadでは専用アプリケーションを通じて、Wi-Driveに格納したデータを再生したり、文書ファイルを閲覧したりできる。対応するデータ形式はAAC、mp3、wav、m4v、mp4、mov、Motion JPEG、AVI、JPEG、bmp、tiff、PDF、doc、docx、ppt、pptx、txt、rtf、xls。同時に3ユーザーまでアクセスできるので、iPhoneユーザー同士であれば比較的簡単にファイルを共有できるという。