AMDは2011年5月31日から6月4日まで台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2011」で、未発表の新CPU、AMD Aシリーズに対応したマザーボードを展示した。

 AMD Aシリーズは、「Llano」の開発コード名で呼ばれていたCPUで、最大4個のCPUコアとDirectX 11対応のグラフィックス機能を1つのダイ(半導体本体)に統合している。AMDが「Fusion APU」と呼ぶ製品群の1つだ。AMDは既に1月に「Bobcat」(開発コード名)と呼ぶ新設計のシンプルなコアを搭載したCシリーズ、Eシリーズを発表、出荷している。Llanoは、現行のPhenomやAthlonとほぼ同じCPUコアを最大4個搭載しており、CシリーズやEシリーズより高い性能が得られる見込みだ。

 展示していたマザーボードはSocket FM1と呼ばれる新型ソケットを搭載していた。チップセットも未発表の「AMD A75」だ。マザーボードメーカーのブースにもLlano対応製品の展示はあった。ここで掲載した以外に、例えばASUSTeK ComputerはmicroATXの「F1A75-M」を出展。MSIは「A75MA-G55」を公開していた。いずれも出荷時期は2011年7~8月。価格は未定という。

ASUSTeK Computerの「F1A75」。ATXタイプでPCI Express x16形状のスロットを2本、PCIを3本備える。
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BIOSTARのmicroATXマザーボード「TA75M+」。CPUクーラーの留め具(リテンション)がSocket AM3と同じタイプ。
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ECSの「A75F-A」。これもATXタイプで、レイアウトは異なるもののASUSのF1A75とスロット構成は同じ。
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ECSのmicroATXマザーボード「A75F-M2」。A75F-Aと同じで渋めの色合いだ。
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FOXCONNの「AHD3A」。拡張スロットは6本と少なめ。
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FOXCONNのmicroATXマザーボード「AHD3M」。
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GIGABYTE TECHNOLOGYの「GA-A75M-UD2H」。Socket FM1は中央に穴が空いており、現行のSocket AM3とは互換性が全く無い。
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GIGABYTE TECHNOLOGYのATXマザーボード「GA-A75M-UD4H」。PCIは2本と少なく、その分PCI Express x1が3本ある。
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日本では最近あまり見かけないJetway InformationのATXマザーボード「JHA16」。PCI Express Mini Cardのスロットを備える。
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