写真●センドメールが販売を開始した迷惑メール対策用ホワイトリスト自動生成ツール「LogiQ Ranking Engine」
写真●センドメールが販売を開始した迷惑メール対策用ホワイトリスト自動生成ツール「LogiQ Ranking Engine」
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 センドメールは2011年6月3日、迷惑メールを判定する際に優先度の高いメールをフィルタリングから除外するためのホワイトリスト自動生成ツール「LogiQ Ranking Engine」(写真)を販売開始した。同社のパートナー経由で販売する。価格はオープンだが、サポート料金を含む250ユーザー分のライセンスで年額30万円程度になる見込み。

 LogiQ Ranking Engineは、シンガポールのトラストスフィアが開発したソフトウエア。同社と米センドメールの技術提携により、センドメールのメールセキュリティゲートウエイ製品である「Mailstream Manager」および「Sentrion」のアドオンソフトとして動作するようにした。

 メールを受信すると、送信者情報(送信元や送信元サーバーのIPアドレス)、送信ドメイン認証結果(SPFあるいはDKIM)、トラストスフィアが持つ「グローバル・ホワイトリスト」などと照合し、メールをやりとりする頻度などを加味しながらホワイトリストを自動生成する。新しい取引先とメールのやりとりを始める際などには、ユーザーが手動でホワイトリストに追加することも可能となっている。

 ホワイトリストの自動生成と同時に、メールの重要度情報と分類情報をMailstream ManagerとSentrionに渡す。これをを受けたMailstream ManagerとSentrionでは、従来メールの送受信ポリシー作成のために使っていた送信元やあて先、件名、本文、添付ファイル中のキーワードといった条件に加え、LogiQ Ranking Engineから提供される上記の情報を利用することができるようになる。