インターネットマルチフィード、インターネットイニシアティブ、NTTコミュニケーションズの3社は2011年6月1日、100Gビットイーサネット(以下、100GbE)技術を使ったIX(Internet eXchange、「インターネット相互接続点」などと訳す)を実現するための共同検証実験に成功したことを発表した。IXは大手プロバイダなどが相互接続し、インターネットのトラフィックを交換する場所である。
同検証実験は、100GbE対応のルーターやスイッチを相互に接続し、IXにおいて100GbEインタフェースを採用する際の物理/ネットワークレベルの相互接続性や光切替装置との接続性、経路制御の相互接続性、100ギガビット/秒のトラフィックを流したときの性能などを検証および測定するというもの(図)。100GbEインタフェースでは、現在IXで普及している10GbEインタフェースの10倍ものトラフィックを扱うことになり、3社によればこうした検証実験の取り組みは世界初だという。
実験の実施に当たっては、シスコシステムズ、ジュニパーネットワークス、ブロケード コミュニケーションズ システムズの大手通信機器メーカー3社と、米スパイレント・コミュニケーションズ製の測定器を扱う東陽テクニカも協力企業として参加。4社のルーターやスイッチ、測定機器を使って上記の検証や測定を行った。
インターネットマルチフィードでは、実験の成功を踏まえ、2011年中に100ギガ対応IXサービスの提供を目指すとしている。
当初、「米スピレント・コミュニケーションズ」と表記していましたが、機器販売元の東陽テクニカが使っている表記に合わせ「米スパイレント・コミュニケーションズ」と修正しました。[2011/6/9 10:10]