ビットアイルは2011年6月1日、通信事業者やプロバイダ向けのサービス「IPv6ラボ」の提供を開始した。IPv6への移行に備えた各種検証試験などを実施するための環境を提供する。価格は、7日間で8万5000円(税別)から。

 IPv6ラボは、インターネット接続回線やネットワーク機器、サーバーなどの検証環境をビットアイルのデータセンター内に用意し、ユーザーがオンデマンドで利用することができるサービス。IPv4とIPv6の両方を同時に利用する「デュアルスタック方式」の導入を検討している企業向けに、実環境に近い状態で機器やサービスなどの検証が可能な環境を提供する。

 ラボ内のテストベッドには、米シスコシステムズのL2スイッチ(4台)およびL3スイッチ(2台)、米ジュニパーネットワークスのファイアウォール(2台)、米F5ネットワークスの負荷分散装置(2台)、NECのサーバー機(3台)などを設置。それぞれの機器にIPv4およびIPv6グローバルアドレスを割り当てる。上記以外に、ユーザーが保有する機器も持ち込み可能だという。

 ビットアイルでは、同ラボを使うメリットとして、(1)検証に必要な機器を調達する手間やコストを削減できる、(2)機器の設置場所や電源確保の問題に悩まされずに済む、(3)自社保有機器の持ち込みも可能なため、実サービスに近い環境で検証できる、(4)オンサイトでもリモートでも作業可能---などを挙げている。