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 米Intelは台湾の台北で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2011」において現地時間2011年5月31日、消費者向けノートパソコンの新たなカテゴリーとする「Ultrabook」構想を発表した。2012年末までに消費者向けノートパソコンの40%をUltrabookが占めるようになるとしている。

 同社はUltrabookについて、「ノートパソコンの性能とタブレット端末の機能を合わせ持ち、素速い反応の操作性と高いセキュリティを備え、薄型軽量で洗練されたデザイン」と説明。最新の第2世代「Core」プロセッサを搭載し、本体の厚さは20mm未満で、主流価格は1000ドル未満となる見込み。今年のホリデーシーズンに向けての出荷を見込んでおり、台湾ASUSTeK Computerが第1弾の製品となる「UX21」をリリースする予定。

 第2世代Coreに続くプロセッサ「Ivy Bridge」(開発コード名)は、ゲートを3つ持つ「Tri-gate」設計を採用した22ナノメートル(nm)製造技術を用いる最初の量産プロセッサとなる。2012年前半に搭載機の投入を目指している。

 さらにIvy Bridgeの後継として「Haswell」(開発コード名)を開発する。2013年のUltrabookに向けるもので、プロセッサの消費電力を現在の半分に抑えるとしている。

 またIntelは、「Atom」ベースのプロセッサ開発ロードマップについても発表した。毎年新しい製造プロセスを導入し、3年間で32nmから、22nm、14nmへと移行を加速する。現在、32nm技術を用いたスマートフォンおよびタブレット端末向け「Medfield」(開発コード名)を開発中で、今年後半に量産体制に入る。今回披露したMedfield参照デザインは、米Googleのタブレット向けOS「Android 3.0」(開発コード名は「Honeycomb」)を搭載し、本体の厚さは9mm未満、重量は1.5ポンド(約680g)未満。Medfield搭載機は2012年前半に市場投入されると予測している。

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