リコージャパンは2011年6月2日から、日本IBMのグループウエア「Lotus Notes/Domino」の改善作業に特化した「Lotus Notes/Domino 環境リフォームサービス」を開始する。「Notesユーザーの費用対効果への不満や、災害対策への手薄感を低コストで短期間に解消することを目指し“リフォーム”と名づけた」。ソリューション事業本部 ソリューション推進センター MA/LAソリューション推進室の宮脇崇裕室長は命名の理由をこう話す。

 リフォームサービスのメニューは「競争力強化」や「業務改善」、「災害対策」といった七つのカテゴリで約20種類。例えば、iPadを使ってNotesの画面を操作できるようにしたり、dominoサーバーのバックアップサイトを遠隔地に立ち上げて災害対策につなげるといったサービスがある。

 システムの改修だけでなく業務改善も提案する。併せてユーザー企業と共同で満足度の指標を設定してトレースしていく。サービスの最小提供構成はおよそ500万円、3カ月が目安という。システムの改修はリコーITソリューションズが担当する。

 リコージャパンの宮脇室長は「日本で最もNotesを活用しているのが当社と自負している」と話す。Notesの活用により、これまでに約2000人の間接人員を本業に振り向けることができたという。そのノウハウを今回、コンポーネントやソリューションにまとめ上げ、サービスとして体系化した。「リフォームはNotesをバージョンアップすることを前提としない。バージョンアップせずともNotesを有効活用できるサービスを提供し、日本のIT活用を底上げし、復興や競争力強化を手助けしたい」(宮脇室長)としている。