総務省とデジタル放送推進協会(Dpa)は2011年5月31日、地デジ難視対策衛星放送の一時的な利用の申し込み受け付けを6月1日に開始すると発表した。これまでは地デジ難視対策衛星放送対象リスト(ホワイトリスト)に記載された地域の世帯だけを対象にしていた。6月1日からは、アンテナ工事の遅れなどのやむを得ない事情でデジタル化が未対応の世帯については、ホワイトリストの未記載の地域であっても約半年間の一時利用を認める。

 地デジ難視対策衛星放送では、東京地区の地上デジタル放送のうち、その地域に系列局があるチャンネルの番組を無料で視聴できる。BSデジタル放送の受信に必要なBSアンテナやデジタルテレビなどは、利用世帯が各自で準備する必要がある。視聴可能期間が終了した際には自動的に視聴制限(スクランブル)がかかり、視聴できなくなる。なお、被災地における一時利用については、必要により延長可能とする。

 申し込み受付は、原則2011年6月1日から7月31日まで。ただし、岩手県と宮城県、福島県における申し込み受付期間は、当該地域におけるアナログ放送の停波期日までとする。

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