図1 ケーブルテレビ業界の課題1
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図2 ケーブルテレビ業界の課題2
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図3 統合クラウドサービスのイメージ
図3 統合クラウドサービスのイメージ
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図4 システムの構成と特徴
図4 システムの構成と特徴
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図5 各サービスのリリース時期の計画
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図6 第1弾となるDPMの概要
図6 第1弾となるDPMの概要
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図 既存のSMSとの関係
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 イッツ・コミュニケーションズと日本デジタル配信(JDS)は2011年5月31日、ケーブルテレビ業界の業務システム標準化を目指したアウトソーシングによるサービス「統合クラウドサービス」の提供を開始すると発表した。その第1弾として、ケーブルモデムの設定・管理サービス(DPM:ケーブルモデムやVoIP用端末などの端末を起動させるために必要な機能と管理機能を提供するシステム)の販売を7月1日に始める。

 統合クラウドサービスは、ケーブルテレビ事業者が事業運営をする上で必要な各システム(顧客管理:CRM、請求管理:Billing、Mail/Webサーバー、IPアドレス付与:DHCPなど)を、クラウド上で統合して提供するものと位置づける。システムを複数事業者で共用することで、これまで個別に各ケーブルテレビ事業者が保有していたシステムの維持管理コストの大幅な軽減を図ることが可能になるという。

 複数のシステムを統合し違和感なく利用ができるシームレスな構造にすることで、新しいサービスの導入時などに発生するシステム更新のコストを抑え、かかる時間を短縮化する。

 イッツコムとJDSでは、コストや運用面への対応を改善していくことが今後のケーブルテレビ業界で重要になると認識し、2年前から各局へヒアリングするとともに検討を重ねてきたという。これらのサービスは、イッツコムのデータセンター(横浜市青葉区)に構築され、全国のケーブルテレビ事業者へJDSが提案営業を展開する。

 第1弾となる「ケーブルモデムの設定・管理(DPM)サービス」は、DHCP設備をアウトソーシングすることに加えて、ファイル設定の簡素化を実現できる機能も搭載する。ケーブルテレビ事業者が既に導入済みのSMSに、DPMを連結して導入できる。

 なおIPv6にも対応しており「IPアドレス枯渇問題」の解決も図れるという。顧客管理システムとの親和性・連動性も高く、複数入力や二重管理により発生するトラブルも回避できるとする。

 システムの中核にカナダに本社があるSigma Systemsのソリューション(SMP:統合プロビジョニングシステム)を採用した。同社はアジア地域への販売強化を行っており、日本で始めてイッツコムと独占販売権の締結(一部例外有り)を行った。

 なお、JDSは6月2日にセミナーを開催し、ケーブルテレビ業界の関係者らに詳細を説明する。

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