KDDI研究所は2011年5月30日、時系列などの順序のある複数の画像を、コミックのように同一画面に自動的にコマ割りし配置する技術を開発したと発表した。
画像中の顔などの重要な要素を判別し、構図が最適となるように切り抜いて順序通り画面上に配置する。ストーリー性を保った表示を行うことができ、顔などの重要領域が切られることもないという。また、建築物の高さや庭園の広さを表現したい画像は、場面の雰囲気が直感的に得られるように、それぞれ縦長や横長形状になるようコマにレイアウトする。
この技術により、長時間のホームビデオや大量の写真コンテンツから、コミック風デジタルアルバムを自動で作成することができる。コミックを読む感覚で手軽に大切な思い出を閲覧することができるという。
この技術を、結婚式などで撮影した写真に適用することで、スライドショーとは異なる印象でイベントを振り返るアルバムを作ることができる。また動画像に適用した場合はイベントの展開が一目で理解可能となるという。コメントや吹き出しをコマに挿入することも可能である。
今後は、ホームビデオやイベント写真の見出し画像やアルバム作成サービスへの応用を進める。さらに録画したテレビ番組のコミック化などへの応用を検討していく。
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