NTTデータは2011年5月30日、オープンソースソフトウエア(OSS)の分散バッチ処理ソフト「Hadoop」の商用ディストリビューション「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop v3(CDH3)」の販売を、6月2日に開始すると発表した。価格は1ノード当たり年額25万円からで、5ノードから販売する。

 NTTデータは2010年10月に、CDH3の開発元である米クラウデラと提携している。CDH3は、米アパッチソフトウエア財団が管理するHadoopのディストリビューションに対して、クラウデラによる機能追加や品質強化を加えたディストリビューションである。また、Hadoopを活用するために必要となるシステム連携ツールなどがパッケージ化してある。

 CDH3が含むツールとしては、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)のデータをHadoopにインポート/エクスポートする「Sqoop」や、サーバーのログなどをHadoopに取り込むための「Flume」、Hadoop上で稼働するデータベースである「Hbase」、Hadoop上のデータに対するアクセス権を管理する機能、GUIベースの管理ツールである「Hue」などがある。

 ユーザーはCDH3のディストリビューションを購入すると、これらツールを含めたパッケージに対するサポートサービスなどが受けられる。