日本IBMは2011年5月30日、中堅企業のIT投資を約10分間で診断する無償ツール「IT投資アセスメントツール」を同社Webサイトで公開した。選択式の質問に回答するだけで、自社のIT戦略を日本および世界の同業他社の動向と比較して課題を抽出できる。

 日本IBMは2010年第4四半期(10~12月)に、日本を含む世界28カ国で従業員100人~1000人の中堅企業2112社を対象として、ITおよびビジネスの優先課題と投資動向に関する調査を実施した(調査結果)。今回発表したIT投資アセスメントツールは、この調査結果を比較対象データとして、自社のITに関する取り組みや優先度を、同業他社の動向と照らし合わせて評価する。

 診断では、(1)戦略分野、(2)ビジネス優先項目、(3)IT優先項目、(4)新規テクノロジーの導入姿勢、(5)IT導入における懸念事項、(6)IT予算の増減予想--の6分野について、選択式の質問に回答する。回答に要する時間は約10分。