インターネットイニシアティブ(IIJ)は2011年5月26日、NTT東日本/西日本(NTT東西)のNGN(フレッツ 光ネクスト)上でのIPv6インターネット接続サービスを6月1日から提供すると発表した(発表資料)。PPPoEトンネルを使ってIPv6インターネット接続を提供する「インターネット(IPv6 PPPoE)接続」(以下、旧名称の「トンネル方式」と表記)という接続方式を採用する。

 対応するのは既存の企業向けサービス「IIJ FiberAccess/Fサービス」「LaIT ひかりコネクト」と、個人向けサービス「IIJ4U」「IIJmio」。これらのサービスで、アクセス回線としてフレッツ 光ネクストを利用するプランが該当する。いずれも申し込みをすれば、IPv4インターネット接続サービスだけを利用している際と変わらない月額料金でIPv6を利用できる。また、トンネル方式対応の新しい企業向けサービスとして「IIJ IPv6 FiberAccess/Fサービス」を追加する。

 IPv6の利用にあたって、フレッツ 光ネクストならびにプロバイダーの月額利用料に追加の課金はない。ただし、トンネル方式を利用するには、専用アダプターが必要だ。アダプターはNTT東西が5月30日から販売を開始する予定(関連記事)。IIJによれば、同社独自開発のルーター「SEIL」シリーズもトンネル方式に対応する。そのため、企業向けのSEILレンタルサービスを利用するという方法もあるという。

 なおIIJでは従来からNGN上でのサービス以外にも様々なIPv6接続サービスを提供しており、こちらも引き続き利用できる(同社のIPv6接続サービス一覧)。