NTTコミュニケーションズは2011年5月26日、NTT東日本/西日本(NTT東西)の次世代ネットワーク(NGN)上でのIPv6インターネット接続サービスを6月1日から提供すると発表した(発表資料)。PPPoEトンネルを使ってIPv6インターネット接続を提供する「トンネル方式」という接続方式を採用する(関連記事)。

 6月1日からIPv6接続の提供を開始するのは企業向けサービス「OCN光アクセス」と、個人向けサービス「OCN 光 with フレッツ」「OCN 光『フレッツ』」。7月には企業向けの「OCN光サービス(F)」でも対応の予定だ。以上のサービスでアクセス回線として「フレッツ 光ネクスト」を利用するプランを契約しているユーザーは、NTTコミュニケーションズに申し込みすることで、従来のIPv4接続に加えてIPv6接続を利用できるようになる。

 ただし、NGN上でのトンネル方式によるIPv6インターネット接続には、アダプターと呼ばれる専用装置が必要だ。アダプターは5月30日からNTT東西が販売を開始(NTT東日本の発表資料)するほか、NTTコミュニケーションズでも7月をめどに提供する見通し。提供形態としては、「買い取りとレンタル、両方のメニューを用意する予定」(NTTコミュニケーションズ担当者)としている。

 当初のサービス提供地域は、NTT東日本エリアでは北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、NTT西日本エリアでは愛知、大阪、香川、福岡。今後、順次拡大していく予定だという。

 NTTコミュニケーションズでは併せて、既存の企業向けIPv6インターネット接続サービスの料金改定と、IPv6対応サービスの追加も発表した。これまで同社の「スーパーOCN IPv6デュアル イーサアクセス」「OCNハウジング接続用サービス IPv6デュアル」「OCN IPv6トンネル接続サービス」を利用する際には、IPv4の接続料金に加えてIPv6向けの追加料金が必要だった。6月1日からは、追加料金なしで利用できるように料金体系を改定する。また、同日から新たに「スーパーOCNライト イーサアクセス」「ビジネスOCNバーストイーサアクセス」という二つのサービスで、IPv6に対応する。こちらも既存のIPv4インターネット接続サービスに追加料金なしで、IPv6接続が可能になる。