英Ubiquisysは現地時間2011年5月25日、スモールセル(小型基地局)開発に関する米Intelとの提携を発表した。Intelアーキテクチャーをベースに、高い処理能力を備える次世代スモールセルを共同で開発する。

 UbiquisysがIntelと協力して取り組むのは、第3世代(3G)およびLong Term Evolution(LTE)ネットワークに対応したデュアルモードの次世代スモールセル。UbiquisysのアプリケーションソフトウエアとIntelの「Atom」「Xeon」などのプロセッサアーキテクチャーを採用する。両社は、2011年後半に同スモールセルの技術を披露し、2012年に装置メーカー向けに参照デザインをリリースする予定。

 モバイルデータ通信の需要が高まり続けるなか、社内や公共スペース、地下鉄などでのスモールセル設置はキャパシティー拡大のニーズに応える手段になると考えられている。「強力な演算能力を持つ次世代スモールセルを設置すれば、分散型演算リソースで局地的にデータを処理することになる」とUbiquisysは説明する。

 メディアとユーザーアプリケーションを使用地点に近い場所で処理するため、サービスプロバイダーは、インタラクティブな地図サービスや地域向けビデオ広告といったデータ容量の大きいローカルコンテンツをモバイルユーザーに効率的に提供できるようになるとしている。

[発表資料へ]