米Twitterは現地時間2011年5月25日、Twitterのクライアントアプリケーションとして有名な英TweetDeckを買収したと発表した。買収金額は明らかにしていないが米New York Timesは事情に詳しい関係者の話として、4000万ドルと報じている。
TweetDeckは英国ロンドンに拠点を置く会社で、設立は2008年。創設者で最高経営責任者(CEO)のIain Dodsworth氏によると「当初一人の開発者と一人のユーザーから始まり、今では15人のスタッフと数百万人のユーザーを抱える会社になった」。
今後同氏率いるスタッフはTwitterに移籍するが、開発拠点はこれまでと同じロンドンになる。Dodsworth氏は「これまでと同じチームで同じプロダクトに注力するが、Twitterから支援や資源をもらい、より大きな目標に挑戦する」と述べている。
TweetDeckにはパソコン用のほか、米AppleのiPhone、iPad、米GoogleのAndroid向け、Chromeブラウザー用のWebアプリケーションなどがある。英Financial Timesによると、これまで2000万人にダウンロードされており、現在は全ツイートの1割がTweetDeckから投稿されているという。
New York Timesによると、同社は今後も無料アプリケーションとしてダウンロード配布を続けるもよう。ただし同紙は、Twitterが2010年4月に買収した「Tweetie」のように名称が変更される可能性もあると伝えている(関連記事:Twitter、iPhone向けアプリを無償公開)。
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[TweetDeck公式ブログへの投稿記事]