写真1●LTE-Advanced対応の基地局と移動局が実際に動作している
写真1●LTE-Advanced対応の基地局と移動局が実際に動作している
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写真2●特殊カメラで撮影したリアルタイムの3D映像をスクリーンに投影
写真2●特殊カメラで撮影したリアルタイムの3D映像をスクリーンに投影
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 2011年5月25日から27日まで開催している無線関連展示会「ワイヤレスジャパン2011」では、NTTドコモが第4世代(4G)無線通信技術「LTE-Advanced」を使って実際に大容量の映像データを伝送するデモンストレーションを行っている。

 NTTドコモは「LTE(Long Term Evolution)」技術を採用して下り方向(基地局から移動局)の伝送速度が最大37.5Mビット/秒(一部の屋内では75Mビット/秒)のモバイルブロードバンドサービス「Xi」(クロッシィ)を、2010年12月から提供中である。LTE-AdvancedはLTEを発展させたもので、伝送速度は下り最大約1Gビット/秒(静止時)を目指して開発されている。
 
 NTTドコモは同社のブース内に、LTE-Advanced対応の移動局および基地局を設置(写真1)。360度の3D映像を撮影できる特殊なカメラで撮影したリアルタイムの3D映像を、移動局から基地局へLTE-Advancedで伝送し、スクリーンに映し出した(写真2)。合わせて、屋外実験において下り方向で最大約600Mビット/秒、上り(移動局から基地局)方向で最大約200Mビット/秒のスループットを実証したことも紹介していた。