写真●KDDIがオフィス内のデータ通信にWiMAXを使うソリューションを参考展示
写真●KDDIがオフィス内のデータ通信にWiMAXを使うソリューションを参考展示
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 2011年5月25日、無線関連の展示会として国内最大規模の「ワイヤレスジャパン2011」が東京ビッグサイトで開幕した。携帯電話事業者のブースでは夏商戦向けの新端末が勢ぞろいするとともに、モバイルブロードバンドに関する最新の技術や製品・ソリューションが多数展示され、来場者の注目を集めている。

 KDDIは、無線LANの代わりにWiMAXを用いてイントラネットを構築するためのソリューション「WiMAX LAN構築」を参考展示している(写真)。このソリューションは、(1)企業のオフィスや複合施設の店舗内などに設置するWiMAXのアクセスポイント「サービスノード」、(2)屋外のWiMAX基地局と通信するための「ドナーノード」、(3)サービスノードとドナーノードの通信を仲立ちする専用ルーター、の3種類の機器で構成される。

 利用イメージは次の通り。オフィス内のパソコンやスマートフォンからサービスノードに、WiMAXの電波を利用して接続する。さらに専用ルーターを介してイントラネットにアクセスしたり、ドナーノードから屋外のWiMAX基地局経由でインターネットにアクセスしたりする。

 WiMAXを屋内通信にも利用するので、社外のパソコンやスマートフォンでも、WiMAXに対応していればサービスノードに接続してインターネットにアクセスできる。イントラネットへのアクセスについては、専用ルーターで端末のIPアドレスやMACアドレスを基に制限し、セキュリティを確保する。なお、このソリューションを商用化するかどうかは現時点では未定である。