コスモエアは2011年5月25日、同社のWiMAX端末認証サービス「AUTH.16」が愛媛県新居浜市の地域WiMAX事業者であるハートネットワークに採用されたと発表した。ハートネットワークは同日から試験運用を開始し、2011年6月1日から正式運用に移行する。

 AUTH.16の導入には利便性と安全性の二つのメリットがあるという。利便性は、今後他の地域WiMAX事業者がAUTH.16を使うことで、事業者間のローミングが可能になることである。安全性では、地域WiMAXの認証で用いられることが多いMACアドレス認証ではなく、WiMAX Forum準拠の認証方式(EAP-TTLS方式、WiMAX Forumが指定するベリサインのサーバー証明書で運用)を利用できることである。

 コスモエアによると、AUTH.16は地域WiMAX推進協議会でガイドライン化された地域連携を実現する、NSPシェアリング型の「共用CSNモデル」に準拠したものだという。今後は地域事業者が構築・運営する公衆無線LANネットワークにおける認証ASPサービスや、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する公衆無線LANサービス「Wi2 300」とのローミングサービス、メールASPサービスなどを付加サービスとして提供する予定だという。