米Amazon.com傘下のAmazon Web Servicesは米国時間2011年5月24日、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)型リレーショナルデータベース(RDB)サービス「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」において、米Oracleのデータベースソフトウエア「Oracle Database 11g Release 2」を利用可能にしたと発表した。これまでAmazon RDSが対応していたデータベースソフトウエアは「MySQL」のみだった。

 Oracle Database 11g Release 2へのアクセスでは、2種類のライセンスモデルを用意する。「License Included」はAmazon RDSの利用料にOracle Databaseのライセンス料金が含まれる。「Bring-Your-Own-License(BYOL)」は、すでにOracleからライセンスを取得している顧客向けで、既存Oracle Databaseラインセンスをそのまま使用できる。サービス利用料は、License Includedモデルが1時間当たり0.16ドルから、BYOLモデルが同0.11ドルから。

 ただしLicense Includedの対象エディションは「Standard Edition One」のみのため、「Enterprise Edition」および「Standard Edition」を使用する場合は別途ライセンスを取得しておく必要がある。

 また、データベースインスタンスを長期予約できる「Reserved Database Instances」オプションも、現時点ではStandard Edition Oneのみ対応する。Reserved Database Instancesは、前払い金を設定するかわりに時間当たりの利用料を大幅に割り引くもので、1年契約では最大38%、3年契約では最大48%のコスト削減が可能としている。

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