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 書店大手の米Barnes & Noble(B&N)は米国時間2011年5月24日、電子書籍リーダー端末「NOOK」の新モデルを発表した。米E Ink製電子ペーパー「Pearl」を採用した6インチ白黒ディスプレイモデルで、タッチスクリーンを搭載する。6月10日から順次出荷を開始する。

 サイズは165×127×12mmで若干横長のデザイン。重さは212g。従来モデルより15%薄くし、35%軽くした。価格は139ドルと、米Amazon.comの「Kindle」の廉価版モデルと同じだが、広告表示機能付きの「Kindle with Special Offers」に比べると25ドル高くなる。また前日カナダKoboが発表した「Kobo eReader Touch Edition」より約9ドル高い価格設定だ(関連記事:Amazon、電子書籍端末の広告表示機能付き廉価版を米国で発売Kobo、タッチスクリーン搭載の電子書籍リーダーを130ドルで発売へ)。

 新型NOOKは、コントラストを初代モデルに比べ50%向上させ、フル充電時からのバッテリー駆動時間を、Wi-Fiオフ時で最大2カ月と大幅に向上した。ソフトウエアキーボードを採用し、ナビゲーションボタンを設けるなどし、インタフェースを簡素化。3G(第3世代)通信機能はないが、Wi-Fiを搭載しており、米AT&Tの全米2万4000カ所の公衆無線LANを利用できる。

 内蔵メモリーは2Gバイトで、Micro SDカードスロットも備える。書籍フォーマットは「ePub」「PDF」、画像フォーマットは「JPG」「GIF」「PNG」「BMP」。

 Barnes & Nobleは新モデルの発売に合わせて、初代モデルを値下げした、Wi-Fiモデルはこれまでの149ドルから119ドルに、3G+Wi-Fiモデルは199ドルから169ドルになる。主力の「Nook Color」は従来通りの249ドルで販売する(関連記事:B&N、電子書籍リーダー「NOOK Color」の無償アップデートで機能向上)。

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