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 米Microsoftは米国時間2011年5月24日、スマートフォン向けプラットフォーム「Windows Phone」の次期版「Mango」(開発コード名)の正式プレビューを行った。500以上の新機能を追加し、日本語を含め対応言語を拡大した。2011年秋に搭載機が投入される見込み。

 Mangoはソーシャルネットワークとの連携をさらに高めた。ミニブログサイト「Twitter」やビジネス向けSNS「LinkedIn」のフィードをコンタクトカードと統合したほか、SNSサイト「Facebook」のチェックイン機能を組み込んでいる。

 新たな「Threads」機能では、同一の会話をテキストメッセージ、Facebookのチャット、IMサービス「Windows Live Messenger」の間で切り替えることが可能。「Groups」機能を使って、「Live Tiles」ユーザーインタフェースで連絡先をグループ化し、スタートスクリーン上で最新のステータスを確認したり、IMや電子メールをグループメンバーに一斉送信できる。

 複数の電子メールアカウントの受信メッセージを単一の受信トレイで閲覧できるほか、テキストメッセージやチャットにおいて、音声によるテキスト入力およびテキスト読み上げ機能をサポートする。

 また、アプリケーション情報を検索結果やタスクグループ化機能「Windows Phone Hubs」およびLive Tilesと連携させるなど、ユーザーがアプリケーション関連の情報を適時に入手して、必要なアプリケーションに必要なときにアクセスできるよう工夫したという。

 Webブラウザーは、パソコン向けの「Internet Explorer 9(IE9)」をベースにしており、HTML5をサポートし、ハードウェアアクセラレーションに対応する。

 従来の提携メーカーに加え、台湾Acer、富士通、中国ZTE(中興通迅)がMango搭載機を投入する。対応言語として中国語(簡体字・繁体字)、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ギリシャ語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語などを追加する。また、Windows Phone用アプリケーション配布/販売サービス「Windows Phone Marketplace」の対象地域も拡大する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]