ビーマップは2011年5月23日、「Wi-Fi接近センサー」と同センサーを活用したプッシュ型情報配信技術「スマートプッシュ」を開発したと発表した。検知可能なスマートフォンはiPhone 4/3GSで、今後はAndroid 2.2以降やWindows Phone 7への対応を予定する。検知無線方式はIEEE802.11b/g、検知範囲は半径30メートル(設置環境により変動)。

 Wi-Fi接近センサーは、スマートフォンの接近を検知し、クラウドサービスに通知する。接近するスマートフォンを特定し、その接近をインターネットのサーバーへ通知する。スマートプッシュは、このWi-Fi接近センサーを活用したプッシュ型情報配信技術である。同センサーが検知したスマートフォンに、情報をプッシュ配信する機能を提供する。

 これまでもGPSを利用したローカル広告配信サービスはあったが、GPS電波が受信できない屋内や地下では利用できない。また「場所を取得するためスマートフォンアプリを起動する必要があった。開発技術はGPSが利用できない場所でも利用でき、スマートフォンアプリを起動することなくローカル広告をプッシュ配信できる」と従来技術との違いを説明する。

 屋内でのローカル広告配信サービスへの応用や、デジタルサイネージと連動した広告配信などのサービスへの応用を予定する。「店舗に近づくとクーポンが届く」「屋外広告に近づくとキャンペーンサイトを表示する」などである。

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