企業向けコラボレーションソフトウエアを手がける米Jive Softwareは米国時間2011年5月23日、米OffiSyncを買収したと発表した。OffiSyncは、米Microsoftの「Outlook」「Office」「SharePoint」の各コンテンツをユーザー同士で効率的に共有するためのソーシャル機能を開発している。

 Jiveは、OffiSyncの技術を企業向けコラボレーションプラットフォーム「Social Business」と統合することで、6億人以上のMicrosoftユーザーに向けて広くSocial Businessを展開したい考え。

 OffiSyncは2010年に元Microsoft社員が立ち上げた。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くが、現在、従業員の大半がイスラエルのテルアビブを拠点としている。Jiveは今後、OffiSyncをエンジニアリング部門に統合し、OffiSyncのテルアビブ拠点をベースに研究開発センターを新設する。同センターの責任者には、OffiSync共同設立者兼最高技術責任者(CTO)のRoy Antebi氏を任命する。同氏はまた、Jiveのエンジニアリング担当バイスプレジデントに就任する。一方、OffiSync共同設立者兼最高経営責任者(CEO)のOudi Antebi氏は、Jiveの企業向けソリューション担当バイスプレジデントに就き、Microsoft製品との統合戦略を推進する。

 Jiveは、OffiSync技術を用いたMicrosoft Officeとの連携機能を「Jive 4.5」および「Jive 5」で間もなく利用可能にする。また、Microsoft Outlookとの連携機能は2011年第3四半期にリリースする。

 なお、OffiSyncは米Googleの「Google Docs」や「Google Apps」にも技術を提供しているが、JiveはOffiSyncとGoogleのパートナーシップに関する事業プランは明らかにしていない。

[発表資料へ]