米Rackspace Hostingは米国時間2011年5月23日、ホスト型仮想デスクトッププラットフォーム「Rackspace Hosted Virtual Desktop Platform」を発表した。Rackspaceのホスティングサービスと米Citrix Systemsのデスクトップ仮想化製品を組み合わせる。

 企業はRackspace Hosted Virtual Desktop Platformを導入することにより、Citrixのアプリケーション仮想化ソフトウエア「XenApp」をベースにしたデスクトップ環境をプライベートクラウド上にホスティングすることができる。同プラットフォームは、専用マネージドサーバーとクラウドインフラ間の連携を実現するサービス「RackConnect」や、米NetAppのストレージ製品などを活用する。

 またチャネルパートナーや付加価値リセラーは、同プラットフォームを利用した仮想デスクトップのホスティングサービスを顧客向けに提供することができる。

 さらにRackspaceとCitrixは、共同でホスト型仮想デスクトップのデモ環境を構築した。Rackspaceでホスティングを行い、CitrixソフトウエアとNetApp製品に最適化して、一般的なオフィスアプリケーションを稼働させる。顧客は、あらゆるデバイスからアクセスして仮想デスクトップ環境を無償で30日間試すことができる。

 パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末などさまざまなデバイスからオンデマンドでアクセスできる仮想デスクトップは、ITコストを抑えながら事業の生産性や柔軟性を高め、デスクトップ管理を簡素化できるとして、企業での導入が進んでいる。米Gartnerの調査によると、2014年には仮想デスクトップユーザーが7000万人に達するとみられる。

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