みずほフィナンシャルグループ(FG)は2011年5月23日、傘下のみずほ銀行が3月に引き起こしたシステム障害の再発防止に向けた対応策を発表した。

 大量データ処理における異常終了の発生リスクの回避・軽減、傘下3銀行のシステム統合(関連記事1)および事務の一元化、システムリスク管理の強化、緊急対応態勢の改善、コンティンジェンシープランの改善、システム部員の育成強化、システム監査の改善などについての対応策を挙げた。

 今回の再発防止策は、みずほ銀が設立した「システム障害特別調査委員会」が5月20日に発表した「調査報告書」を受けてのものだ。弁護士など第三者で構成する同委員会は報告書を通じて、障害発生の原因を、システム機能の問題、システムリスク管理の問題、緊急時の社内体制の問題、経営管理と監査の問題に分けて指摘していた(関連記事2)。