みずほフィナンシャルグループ(FG)は2011年5月23日に記者会見を開き、傘下のみずほ銀行、みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行の基幹システムを統合すると発表した。2013年3月末に「業務共通基盤」を構築するのを皮切りに、3段階に分けて基幹システムの完全統合を目指す。

 業務共通基盤を構築した後、2016年3月末をメドに同基盤上で預金、為替、融資、外為といった機能を担うコンポーネントシステムを稼働させる。情報系システムも統合する。その後、チャネル系システムなどの統合を検討する。

 システム統合に先駆け、2013年3月末に3銀行のバンキング業務にかかわる事務を一元化する。営業店の事務や事務センターの共通化も進める。同時に、重複する業務の解消に向けた業務の移管・集約を検討する。

 システム統合と並行して、みずほ銀とみずほコーポ銀の統合について検討を進める。みずほFGの塚本隆史社長は「2~3年後にワンバンク体制を実現できればベストだ」と述べた。