「震災復興のためにITでできることはたくさんある」---東日本大震災の復興支援のための開発コミュニティ「Hack for Japan」は2011年5月21日と22日の2日間、開発イベント「アイデアソン」と「ハッカソン」を仙台・会津若松・高松・福岡・ロンドン・東京の6会場で開催した。
多くのコミュニティと連携、約20のプロジェクトが開発
Hack for Japanは、IT業界の有志による、被災者支援や復興に役立つアプリやサービスの開発をサポートするプロジェクト。東日本大震災から約1週間後の2011年3月19日から21日にかけて第1回のハッカソンを開催しており、今回が2回めとなる。
第1回のハッカソンには、京都、福岡、岡山、徳島の会場に合計数十人が参加、インターネットでは500人以上が参加した。258個のアイデアが投稿され、デマ情報を判別するサービスや炊き出し情報検索サービス、ペットファインダーなどの支援アプリ開発が行われた(参考:Hack For Japan Hackathon を開催しました - Google Japan Developer Relations Blog)。その後も継続的に開発および開発支援活動が続けられている。
第2回となる今回は、仙台(マイクロソフト東北支店)・会津若松(会津大学産学イノベーションセンター)・高松(e-とぴあ・かがわ)・福岡(九州工業大学ネットワークデザイン研究センター)・ロンドン(New Bamboo)・東京(リクルート メディアテクノロジーラボ)の6会場で合計100人以上が参加、Ustream.tvによる中継やTwitterなどで情報を共有しながら、約20のプロジェクトが開発を行った。震災関連情報共有サイトsinsai.infoからも代表の関治之氏ら多数のメンバーが参加、また同日仙台で開催されたオープンソースカンファレンス2011 in SendaiにもHack for Japanのサテライト会場が設けられるなど多くのコミュニティが連携したイベントとなった。