ニューヨーク証券取引所への上場に沸くLinkedInのJeff Weiner最高経営責任者(中央)と経営陣
ニューヨーク証券取引所への上場に沸くLinkedInのJeff Weiner最高経営責任者(中央)と経営陣
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 ビジネス向けソーシャルメディアを運営する米LinkedInは米国時間2011年5月19日、米ニューヨーク証券取引所に上場し、ティッカーシンボル「LNKD」で取引を開始した。新規株式公開(IPO)価格は45ドルで、資金調達額は3億5280万ドル。784万株を売り出し、117万6000株をオーバーアロットメント(追加割当分)として用意した。

 初日の取引は、一時122.77ドルを付け、109%高の94.25ドルで終了。時価総額は89億1000万ドルとなった。

 米メディア各社の報道(Wall Street JournalNew York TimesCNET Newsなど)によると、LinkedInは当初、新規売り出し価格を32~35ドルとしていたが、17日に42~45ドルに引き上げ、18日に45ドルに決定した。19日は取引開始と同時に株価は83ドルに急上昇した。

 投資家はLinkedInに続いて他のソーシャルメディアも株式公開するのではないかと関心を寄せている。米Facebook、米Twitter、米Zynga、米GrouponなどはいずれもIPOを予定していないが、2011年か2012年に実施するとの期待が高まっている。しかし、シリコンバレーやウォールストリートでは、投資家が新たなネットバブルに惑わされていると指摘する声も多く上がっているという。

 LinkedInの2010年の業績は、売上高が前年比2倍の2億4300万ドルとなり、1540万ドルの純利益を計上した。2011年第1四半期の売上高は9400万ドルで前年同期から倍増し、純利益は210万ドルで14%増加した。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]