写真1●折りたたみ式の2画面液晶を搭載したNECの企業向けAndroid端末「LifeTouch W」
写真1●折りたたみ式の2画面液晶を搭載したNECの企業向けAndroid端末「LifeTouch W」
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写真2●ペンによる手書き入力も可能
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写真3●指でも操作できる
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写真4●折りたたんだところ
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 NECは2011年5月19日、液晶画面を2画面搭載し、折りたたんで持ち運ぶブックスタイル型の企業向けAndroid端末、「クラウドコミュニケーター LifeTouch W」(写真1~4)を発売、6月から出荷開始すると発表した。

 解像度が600×800ドット(SVGA)の7インチ液晶を二つ備えており、縦持ちにして文庫本を見開いて使うスタイルで利用できる(横持ち利用にも対応)。搭載するAndroid OSのバージョンは2.2。3Mピクセル&オートフォーカス対応のカメラを搭載する。重量は約530gで、折りたたみ時のサイズは約135mm(幅)×208mm(高さ)×23mm(厚さ)となっている。搭載するセンサー類は、GPSと加速度、地磁気、輝度調節の四つ。

 NECによれば、液晶画面が二つあるという特徴を生かし、一方の画面でメインの情報を表示しつつ、もう一方の画面で解説や関連情報などを独立して表示させるといった使い方ができるという。2画面をつなげて一つの巨大なモニターとして使うことも可能。抵抗膜型のタッチパネルを搭載しており、ペンなどを使った手書き入力にも対応する。

 同社では、同端末の想定利用シーンとして、(1)電子書籍や電子新聞配信サービスでのリーダーとしての利用、(2)流通や小売業、医療、製造分野などでの業務マニュアルの閲覧や在庫管理、発注業務などでの利用、(3)通信教育や塾、学校など文教分野での学習端末としての利用---などを挙げている。

 なお、端末の価格については、企業内での業務用端末としての利用のほか、BtoBあるいはBtoBtoC市場向けのサービスを提供するベンダーなどにも販売するという製品の性格上、「価格は公開していない」(同社)という。