有馬誠 グーグル代表取締役
有馬誠 グーグル代表取締役
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岩村水樹 執行役員 マーケティング本部長
岩村水樹 執行役員 マーケティング本部長
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「東日本ビジネス支援サイト」の画面。上部に見える情報は、「ビジネスファインダー」からのピックアップ。ビジネスファインダーは、お店や企業などに関する情報をまとめて掲載する「Googleプレイス」を元にしたサービスで、事業主が情報を更新・管理できる。ユーザーからの口コミも掲載する
「東日本ビジネス支援サイト」の画面。上部に見える情報は、「ビジネスファインダー」からのピックアップ。ビジネスファインダーは、お店や企業などに関する情報をまとめて掲載する「Googleプレイス」を元にしたサービスで、事業主が情報を更新・管理できる。ユーザーからの口コミも掲載する
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「東日本営業中!」というキャッチフレーズのもと、YouTube上に設けられた「ビジネス支援チャンネル」で自社のお米を動画で紹介する事業主。動画撮影・編集は東北の地元新聞社7社の協力によるもの。被災した企業のほか、風評被害に苦しむ事業主が自社の商品などをアピールする。現在60本ほどの動画が公開中。動画の最後には、紹介された商品をすぐに購入できる通販サイト、あるいは事業主のWebサイトへのリンクなどがある
「東日本営業中!」というキャッチフレーズのもと、YouTube上に設けられた「ビジネス支援チャンネル」で自社のお米を動画で紹介する事業主。動画撮影・編集は東北の地元新聞社7社の協力によるもの。被災した企業のほか、風評被害に苦しむ事業主が自社の商品などをアピールする。現在60本ほどの動画が公開中。動画の最後には、紹介された商品をすぐに購入できる通販サイト、あるいは事業主のWebサイトへのリンクなどがある
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「未来へのキオク」プロジェクトへの投稿手順。グーグルが提供する画像管理サービス「Picasa」へ鯉のぼりの写真を投稿しているところ。コメント記入欄もある
「未来へのキオク」プロジェクトへの投稿手順。グーグルが提供する画像管理サービス「Picasa」へ鯉のぼりの写真を投稿しているところ。コメント記入欄もある
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未来へのキオクに集まった写真の表示イメージ。ここでは、場所を検索窓に入力して見せている
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 グーグルは2011年5月16日、同社の東日本大震災復興支援について発表会を開いた。東北地方を中心に、被災した企業や、風評被害に苦しむ企業の最新情報を集約・更新する「東日本ビジネス支援サイト」と、震災以前の町並みやイベントなどの記録を保存するプロジェクト「未来へのキオク」の2つの取り組みを発表した。

 冒頭、同社代表取締役の有馬誠氏が登壇。被災地へお見舞いの言葉を述べた後、「震災直後より、自分たちにできることは何か、ネットでしかできないことがあるのではないかと考え、安否確認の『パーソンファインダー』や被災地の状況が分かる『航空写真情報』などを立ち上げた。現在は復興のフェーズに入りつつあり、この段階で自分たちができることは何かと社内で協議した」と今回の取り組みについての背景に触れた。

 次に、執行役員でマーケティング本部長の岩村水樹氏が「東日本ビジネス支援サイト」と「未来へのキオク」の概要を説明。「力を振り絞って復興しようとしている人、そういう人を支援する人々へ、我々がテクノロジーとプラットフォームを提供することで生活再建に役立ててもらえれば」と語った。

 「東日本ビジネス支援サイト」は、「ビジネスファインダー」(4月27日提供開始)からのピックアップ情報や「東日本ビジネス動画マップ」で登録された企業のプレイスページを地図上に表示する。さらに同日公開した、商品を紹介したり、営業状況を説明したりする事業主などのビデオメッセージを集めたYouTube上のチャンネル「ビジネス支援チャンネル」からもメッセージを紹介していく。今後、「地元テレビ局やNPO、ボランティアからの動画も期待したい」(同社)としている。

 「未来へのキオク」は、今回の震災の記憶をとどめることを目的に、震災以前の町並みや風景、震災当日の体験、被災地で行われているイベントなどの写真や動画を「MIRAIKIOKU」というタグを付けてだれでも投稿できるプロジェクト。同日、投稿受付を開始した。今後、集まった写真や動画を場所、テーマ、日付別に整理して、5月下旬に公開する予定だ。