写真1●KDDI 代表取締役社長 田中孝司氏。手にしているのは「INFOBAR A01」(左)と「Xperia acro IS11S」(右)
写真1●KDDI 代表取締役社長 田中孝司氏。手にしているのは「INFOBAR A01」(左)と「Xperia acro IS11S」(右)
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写真2●「INFOBAR A01」には「CHOCOMINT」「HACCA」「KURO」「NISHIKIGOI」の4種類のカラーバリエーションが用意される
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 KDDIは2011年5月17日、携帯電話の夏期商戦に向けた新製品を発表した。Androidスマートフォンとフィーチャーフォン(従来型携帯電話)がそれぞれ6機種、データ通信端末が2機種、通信機能付きフォトフレーム1機種である。またスマートフォン向けに無料の無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を2011年6月末に提供開始することも発表した。「2012年3月末までには国内最大級となる10万個所で利用可能にする」(KDDI 代表取締役社長 田中孝司氏、写真1)計画だ。

 個性的な外観デザインで人気を博した「INFOBAR」を受け継ぐ機種(写真2)やスライド式テンキーを備える機種を用意するなど、Androidスマートフォンのラインアップを従来より強化した。シャープ製の「AQUOS PHONE IS12SH」「同IS11SH」「INFOBAR A01」、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「REGZA Phone IS11T」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Xperia acro IS11S」、カシオ計算機製の「G'zOne IS11CA」を発売する。

 これらのAndroid端末に共通する特徴は、スマートフォン向けで最新のOS「Android 2.3」を搭載していること。これによりユーザーインタフェースの改善やタッチ操作に対する応答速度の向上、省電力化などを図っている。また各機種とも、通信速度が最大9.2Mビット/秒の「WIN HIGH SPEED」に対応する。WIN HIGH SPEEDは、CDMA 1x EV-DO マルチキャリアRev.A方式に準拠した通信サービスである。

 おサイフケータイなどのサービスを実現する非接触ICカード技術「FeliCa」や、他のユーザーと電話番号を交換する際などに使える赤外線通信機能、無線LAN、Bluetooth、6軸モーションセンサーも6機種すべてに搭載。Android 2.3には複数のセンサーに対応したAPIが追加されているため、この6軸モーションセンサーとAPIを活用することで3次元で複雑な動きを認識し、その情報をアプリで使えるようになる。

 このほか、IS11CA以外の5機種はワンセグ受信機能を装備。さらに、IS11S以外の5機種はキャリアメール(@ezweb.ne.jp)が標準で利用可能。ソニー・エリクソンは9月下旬をめどに、IS11Sをキャリアメールに対応させる予定である。