米OpenLogicは米国時間2011年5月16日、オープンソースソフトウエア(OSS)のライセンスに関する調査結果を発表した。それによると、OSS開発者が最も採用しているライセンスは「GPL(GNU General Public License)」であるのに対し、企業がOSSを導入する際に最も利用しているライセンスは「Apache License」だった。

 同調査では、OpenLogicが運用するOSSパッケージの紹介・提供サイト「OpenLogic Exchange(OLEX)」に登録されている約33万種類のOSSプロジェクトと、OpenLogicの顧客200社を対象に分析した。OSSプロジェクトの68.9%が「GPL」を採用しており、他のライセンスを大きく引き離した。2位は「Apache License」で7.6%、3位は「LGPL(GNU Lesser General Public License)」で6.7%だった。4位に「BSD License」(5.3%)、5位に「MIT License」(4.1%)が続いた。

 一方、OLEXからダウンロードされるパッケージの32.7%が「Apache License」のもとで公開されていた。2位は「LGPL」(21.0%)、3位は「GPL」(14.4%)、4位は「BSD License」(3.8%)、5位は「MIT License」(1.6%)だった。

 また、企業アプリケーションで使用されているライセンスを調べたところ、「Apache License」(15.3%)が最も多かった。2位以下に「MIT License」(10.8%)、「BSD License」(10.5%)、「GPL」(9.5%)、「LGPL」(8.9%)と続いた。

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