ドイツSAPと米Dellは米国時間2011年5月16日、両社の関係を拡大し、インメモリーコンピューティングとクラウドコンピューティング分野で協力すると発表した。

 両社提携のもと、Dellはデータセンター向け統合管理プラットフォーム「VIS Next Generation Datacenter Platform」をベースにしたクラウドコンピューティング環境でSAPアプリケーションを稼働させ、企業に提供する。Dellは、SAPアプリケーションのクラウドサービスとホスティングサービスの認定プロバイダーとなる。現在、米ケンタッキー大学がDellを通じたSAPアプリケーションのクラウド型導入で実証実験を行っている。

 また、SAPはリアルタイム分析アプライアンス構築ソフトウエア「SAP HANA」に対応したサーバーとして、Dellの「PowerEdge R910」を認定した。SAP HANAは、インメモリーコンピューティング技術を利用してデータベースの超高速処理を可能にする。Dellは、「SAP ERP」や「SAP BusinessObjects」と併せてSAPのインメモリーコンピューティング技術を導入する企業に向けたサポートも手がける。

 なお、SAP HANA認定ハードウエアのベンダーには、Dellのほかに米Hewlett-Packard、富士通などが含まれる(米InfoWorldの情報)。

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