Facebookの友だちが「いいね」を付けたWebサイトの表示順位が上がる(この例では3つめの検索結果にfacebookの友だち情報が表示されている)
Facebookの友だちが「いいね」を付けたWebサイトの表示順位が上がる(この例では3つめの検索結果にfacebookの友だち情報が表示されている)
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 米Microsoftは米国時間2011年5月16日、同社検索事業における米Facebookとの連携強化を発表した。Microsoftの検索エンジン「Bing」の検索結果リストの中で、SNSサイト「Facebook」の友だちが「like(いいね)」を付けたWebサイトは表示順位を上げる。

 Bingでは昨年よりlike情報の統合を行っており、likeを付けたFacebookの友だちの名前および画像を検索結果ページで表示している(関連記事:MicrosoftとFacebookが連携強化、Bing検索で友だちの意見を参照)。今回、表示順位にlikeを反映させることで、ユーザーが関心を持つかもしれないのに検索結果の3ページ目か4ページ目に埋もれていたWebサイトが、より見つかりやすくなるとしている。

 また、Facebookユーザーに人気の高いトピックや記事などもひとめで分かるようにした。例えば、料理のレシピサイトを検索すると、多数のFacebookユーザーがlikeを付けたメニューへのリンクが表示される。同様に、ニュースサイトの中でもFacebookで話題になっている記事にすぐに移動することができる。

 そのほか、特定の人物をBingで検索した場合、居住地、学歴、職歴など、より詳しい情報を提供する。また、Bingの「Shopping」で見つけた複数の商品の中からどれを買えばいいか手軽にFacebookの友だちに意見を求める機能も追加した。さらに、以前likeを付けた地域に関するフライト料金情報をFacebookの「News Feed」で受け取ったり、計画中の旅行先にFacebookの友だちが住んでいないか確認したりできる。

 Bingでこれら新機能を利用するには、Facebookにログインしている必要がある。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、今回の連携強化により、BingはFacebookのすべての個人情報にアクセスする。しかしその個人情報は、Facebookですでに公開されていることが前提だとFacebookは強調している。Facebookは米Googleとも提携を結んでいるが、GoogleがアクセスできるFacebookユーザーの個人情報はMicrosoftより範囲が限られているという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]