米IBMは米国時間2011年5月13日、他社製品からIBM製品への切り替えを促進するための新たなプログラムを発表した。米Oracleの顧客を対象に、迅速な移行を支援する各種サービスを提供する。

 同プログラムでは、データベースソフトウエア「Oracle Database」やアプリケーションサーバーソフトウエア「Oracle WebLogic」を導入している企業が、それぞれ「IBM DB2」と「IBM WebSphere」に移行する際のコスト査定と技術査定を無償で実施する。オンラインあるいは対面式のスキル向上トレーニングを100コース以上用意するほか、顧客社内またはIBM研究所における機能検証(PoC)でも協力する。

 また一定の資格条件を満たした企業に対しては、IBMの融資事業IBM Global Financingが1年間無利息の融資プランを提供する。

 IBMによると、2010年は1000社以上がOracle DatabaseからIBM DB2に移行し、400社以上がOracle WebLogicからIBM WebSphereに切り替えたという。しかしこの数字については、一部企業は大規模な移行を実施したが、それ以外は新規プロジェクトにOracleではなくIBM製品を採用したという程度の企業も多いと、米メディア(InfoWorld)は指摘している。

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