G Data Softwareは2011年5月13日、偽セキュリティソフト型不正プログラム「FAKEAV」を検知・削除する無償ツール「G Data 偽セキュリティソフトクリーナー」の配布を開始した。
FAKEAVは、セキュリティソフトがウイルスを検知したという偽の警告を表示して、実際には不要な除去ツールを買わせたり、ネットバンクのIDやパスワードを盗み取ったりする不正プログラム。ウイルスに感染したのではないかというユーザーの恐怖心に付け込むこのような犯罪手口は「スケアウエア」と呼ばれる。同社によると、スケアウエアの出現率はここ15カ月で1.35倍に増加しており、今後も増えることが予想されるという。
G Data 偽セキュリティソフトクリーナーの対応OSはWindows XP、Windows Vista、Windows 7。独G Data SoftwareのWebサイトからセットアップファイルをダウンロードできる。
ダウンロードしたセットアップファイル「svchost.exe」を実行するとG Data 偽セキュリティソフトクリーナーが起動し、FAKEAVのスキャニングを開始する。パソコンが感染していなければ、「除去できません。D Gate偽セキュリティソフトクリーナーは、このパソコン上で偽セキュリティソフトを検出しませんでした」のメッセージ(写真)が表示される。感染していた場合は、除去の手順を表示する。