2011年5月11日から13日までの期間、10以上の展示会を集めた統合展示会「Japan IT Week 2011春」が東京ビッグサイトで開催されている。その内の「第14回組込みシステム開発技術展」(ESEC)の会場では、グリーンハウスが950MHz帯の電波を使う省電力無線通信規格「ZigBee」を使ったスマートグリッド電力監視システムを展示中だ(写真)。
同システムは、電力計測およびZigBeeの通信機能を備えたモジュールを内蔵した電源タップを使い、家庭やオフィス内のさまざまな機器の消費電力をリアルタイムに計測することで、消費電力量を「見える化」して省エネなどに役立てようというもの。ZigBee以外に無線LANを利用するモジュールも提供可能という。
タップで測定したコンセントごとの消費電力値は、ZigBee経由でゲートウエイに送信され、ローカルあるいはクラウド上のサーバーで集計する。このサーバーにWebブラウザーでアクセスすることで、現在の消費電力値をグラフで確認したり、家電機器の電源ON/OFFを遠隔制御したりできる。
同社ブースでは、実際にiPadを使って無線LANルーター経由でサーバーにアクセス。現在の消費電力のグラフを表示させながら、画面上の「ON」「OFF」ボタンをタップすることで電球を光らせたり消したりするデモを実施している。その結果、グラフ上の消費電力値が即座に変化する様子を披露した。