写真●台湾Acer(上)と韓国Samsung Electronics(下)のChromebook
写真●台湾Acer(上)と韓国Samsung Electronics(下)のChromebook
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 米Googleは現地時間2011年5月11日、同社のOS「Chrome OS」を搭載するノートパソコン「Chromebook」を6月15日に発売すると発表した。米国など7カ国で、韓国Samsung Electronicsと台湾Acerによる製品を投入する。

 Chromebookは、GoogleのWebブラウザー「Chrome」を中核に据えたシステムで、マシンの立ち上げやWebサイトの読み込みが速く、「わずか8秒で起動する」という。常に最新のWebアプリケーションを使用するので、ユーザーがアップデートやパッチ適用に手間をかける必要がない。また、アプリケーション、ゲーム、写真、音楽、映画、ドキュメントをクラウドコンピューティング環境に保存し、いつでも手軽にアクセスできる。サンドボックスやデータ暗号化といった各種セキュリティ機能を備える。

 Chromebookは6月15日に米国、英国、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スペインで発売し、その後数カ月以内に他の地域でもリリースする。米国では米Amazon.comと米Best Buyを通じて販売する。

 Samsungが製造する「Series 5」は、12.1インチの液晶ディスプレイを備え、米Intelの「Atom」デュアルコアプロセッサを搭載する。厚さは約20mm、重量は約1.48kg。連続駆動時間は最大8.5時間。希望小売価格は、Wi-Fi接続専用モデルが429.99ドル、Wi-Fiと第3世代(3G)ネットワーク接続に対応したモデルが499.99ドル。3G接続には米Verizon Wirelessのネットワークを利用する。

 Acer製のChromebookはディスプレイが11.6インチで、Samsung製と同様にIntel製Atomデュアルコアプロセッサを搭載する。厚さは約20mm、重量は約1.34kg。米メディアの報道(Forbes)によると、WiFi版の希望小売価格は349ドル。

 またGoogleは、企業と教育機関向けプログラムを用意する。Chromebook本体と、クラウドベースの管理機能、サポート、デバイス保証などが含まれ、月額利用料は企業向けが1ユーザー当たり28ドルから、教育機関向けが同20ドルから。

[発表資料(Googleの公式ブログ)]
[発表資料(Samsungのプレスリリース)]