米Cisco Systemsは米国時間2011年5月9日、データセンター向け統合システムとスイッチ製品を扱うサーバー事業部門Server Access and Virtualization Technology Group(SAVTG)の責任者に元米Juniper Networks幹部を任命したことを明らかにした。

 SAVTGジェネラルマネージャー兼上級バイスプレジデントに就任するDavid Yen氏は、Juniper Networkの執行副社長兼Fabric and Switching Business Groupジェネラルマネージャーを務めていた人物。それ以前は、米Sun Microsystems(米Oracleが2010年1月に買収)に20年勤務した。Sunでは第1および第2世代マルチCPUサーバーの開発を率い、その後マイクロエレクトロニクス部門を引き継いでSPARC事業の回復と発展に貢献した。

 Yen氏は今後CiscoのSAVTG責任者として、データセンター向けシステム「Unified Computing System(UCS)」と「Nexus」スイッチの成長継続に注力する。CiscoによるとUCSとNexus事業は大幅な成長を遂げており、中でも「Nexus 5000」の2011会計年度第2四半期(2010年11月~2011年1月)における売上は前年同期比56%増加し、「Nexus 2000」は同150%増加した。またUCSの顧客数は第2四半期末時点で約4000社にのぼるという。

 なお、Ciscoが2008年に買収した米Nuova Systemsの共同創業者で、Server Access Virtualization Group(SAVG)を指揮してきたMario Mazzola氏、Prem Jain氏、Luca Cafiero氏は、Yen氏に指導的役割を譲り、Cisco会長兼最高経営責任者(CEO)であるJohn Chambers氏の上級技術アドバイザーを続ける。

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