写真●Google I/O 2011の模様(公式サイトより)
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写真●Android 3.1のホーム画面(Android開発者向けサイトより)
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 2011年5月10日(米国時間)、米グーグルによる開発者向けイベント「Google I/O 2011」が開幕した。

 初日の基調講演のテーマは「Android」で、まずは最新の市場動向を紹介した。それによると、Android端末の普及台数は1億台、メーカー数は36、端末種類は310、通信事業者は112カ国の215事業者に到達。アプリについては、開発者の数が45万、インストール済みのアプリ数は45億本に達したという。

 OSに関する最新版の紹介では、タブレット向けのAndroid 3.1と、スマートフォンとタブレットの統合プラットフォームIcecream Sandwichの概要が紹介された。

 Android 3.1の主な追加機能の一つが、外部アクセサリとの連携を可能にする「Android Accessary API」。また、ADKと呼ぶハードとソフトを一体化した、外部機器向け開発キットを提供、Android端末から外部機器をコントロールできるようにする。Android Accessary APIは、スマートフォン向けのAndroid 2.3.4にも用意される。

 このほか、Android 3.1ではUSBホストAPIが用意され、ホームスクリーン上のウィジェットのサイズを変えられるなどの機能がある。主な機能は開発者向けのサイトで紹介されている。

 サービス面では、映画や音楽配信が発表された。対象OSは、タブレットがAndroid 3.1以降とスマートフォンがAndroid 2.2以降。音楽配信はベータ版の扱いで米国内に限られる。

 Androidの新しい適用構想として「Android@Home」が発表された。独自の無線プロトコルを使って、家庭内の機器をコントロールしようというもの。LEDの点消灯などが無線経由でできるようになる。NFC(近距離無線通信)により、ミニコンポにCDを「タッチ」することで音楽を再生できるようにするデモも実演した。

 なお、今回の講演の様子は世界110都市でパブリックビューイングが実施された。2日目の11日には、Google TV向けのAndroid Marketに関する発表がある模様だ。


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