写真1●メッセージやコメント、ファイルの追加情報を時系列で表示する
写真1●メッセージやコメント、ファイルの追加情報を時系列で表示する
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写真2●Zyncroのファイル管理画面
写真2●Zyncroのファイル管理画面
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 IT商社のオーシャンブリッジは2011年5月10日、スペインZyncro Techと独占販売契約を締結し、同日から企業向け情報共有サービス「Zyncro(ジンクロ)」の国内提供を開始したと発表した。

 Zyncroは、テキストメッセージをインターネット上に時系列で表示するTwitterのようなSNSと、オンラインストレージを使ったファイル共有サービスを、招待制のクローズドな環境で利用できる企業向けクラウドサービス。社内や社外の招待メンバー間で情報共有するほかに、Zyncro上にグループを作成してグループ内だけでメッセージやファイルを共有することもできる。国内向けサービスは、米Amazon Web Servicesの東京データセンターを利用して提供する。

 自分や自分がフォローしているメンバーのメッセージや、参加しているグループに投稿されたメッセージは写真1のようにタイムラインに表示される。タイムラインには、メンバーのメッセージ、メッセージに対するコメントのほか、オンラインストレージへのファイルの追加・更新情報も集約される。ファイルの追加・更新情報に対してコメントを付けることも可能。メッセージやコメントは暗号化されてデータセンターのサーバーに保存されるため、グループ内ディスカッションの議事録や、取引先とのやり取りの履歴を残すことができる。

 ファイル共有機能としては、フォルダー構造によるファイル管理(写真2)、ファイルの全文検索(一部エディションのみ)、ファイルの自動バージョン管理などが可能。さらに、Zyncroのフォルダーとパソコンのローカルフォルダーを同期する機能が今後追加される予定だ。

 無料の「スモールビジネスエディション」と、有料の「ビジネスエディション」「エンタープライズエディション」の合計3エディションを用意した。スモールエディションは、最大5ユーザーでストレージ容量は1Gバイトまで。月額700円からのビジネスエディションは、最大60ユーザーでストレージ容量960Gバイトまで。ユーザー数とストレージ容量が無制限のエンタープライズエディションの料金は個別見積もりとなる。