NTT西日本は2011年5月16日、クラウドサービス「Bizひかりクラウド」にBCP(事業継続計画)関連サービスを追加すると発表した。サービス提供に向け、2000ラック規模の在庫を準備する計画だ。

 第一弾として5月17日からバックアップサービスの提供を開始する。新サービスを利用すると、閉域網サービスを介して西日本地域に所在するデータセンターにデータをバックアップできる。NTT西日本とNTTスマートコネクトが連携してサービスを提供する。

 サービス名は「Bizひかりクラウド プラットフォーム ホスティング リモートデータバックアップ」。月額料金はストレージ容量1Tバイトの場合で11万5500円。初期費用は個別見積もりとなる。利用条件はユーザー側がActive Directory環境であること。

 2011年10月から12月をめどに、システムを冗長化するためのサービスも投入する。NTT西日本が保有するデータセンターを高速回線で接続して、ハウジングサービスやホスティングサービスと回線サービスを組み合わせて提供する。NTT西日本のネットワークを複数のユーザーが共同利用することで、システム冗長化で必須となる高速回線を安価に利用できるようにする。

 ハウジングのサービス名は「Bizひかりクラウド プラットフォーム ハウジング マルチロケーションハウジング」、ホスティングは「Bizひかりクラウド プラットフォーム ホスティング リモートシステムバックアップ」。同一のシステムを分散配置することで、激甚災害に備えられるようにする。